ほくろとは?4分類とその治療方法・料金

ほくろとは

ほくろ(色素性母斑)は、一般的には後天性のものです。 後天性の色素性母斑とは、生まれつきのものではなく、成長していく過程で母斑細胞(色素細胞に似ている)が皮膚または皮膚の下で増殖した状態を指します。 後天性の色素性母斑は、典型的には

①Unna母斑②Miescher母斑③Spitz母斑④Clark母斑に分類されます。

  • ① Unna母斑

    Unna母斑

    主に体幹によくできます。直径1センチ程度のものが多く、やわらかいしこりです。色は黒色〜茶褐色であることが多いです。

  • ② Miescher母斑

    Miescher母斑

    主に顔面や毛髪部によくできます。ドーム状に膨らんでいることが多く、毛が生えていることもあります。年齢とともに色が薄くなり、肌色に近いものもあります。

  • ③ Spitz母斑

    Spitz母斑

    比較的若い人にできやすいです。色は赤〜黒色であることが多いです。まれに急に大きくなり、皮膚がん(悪性黒色腫)と見分けなければいけないことがあります。

  • ④ Clark母斑

    Clark母斑

    体幹や四肢によくできます。楕円形であることが多く、中央の色がやや濃い、外側に向かって色が徐々に薄くなることが多いです。大きさは直径1センチ以下であることが多いです。

ほくろの症状

ほくろは、たとえば、まぶたにあって視界の邪魔になる、またひげを剃る時に引っかかる、洋服を脱ぐ時に引っかかる、顔面を洗う時に爪があたって血が出ることがある、悪性腫瘍の可能性がある、など疾患としての問題がある場合があります。

ほくろは保険適用で治療が可能な場合がある

前述のようなほくろの症状がある場合、保険診療の手術適応となります。 

*完全な美容目的となる場合は、保険が効かず自己負担となります。

ほくろとよく似た病気

  • 皮膚線維種

    ほくろと似ていることがあり、手足によくできます。黒〜褐色の固いしこりのような皮膚腫瘍です。虫さされやなんらかの傷が原因でできることもあります。

  • 神経線維種

    末梢神経から発生する良性の皮膚腫瘍です。レックリングハウゼン病(神経線維腫症I型)において多発することでも知られています。単発で発生することもあり、Miescher母斑と見分けが必要なことがあります。

  • 軟性線維腫

    首やワキ、鼠径部などの摩擦部によく見られます。肌色でイボのような膨らんだ病変です。加齢、摩擦によって徐々に増えます。首周りにできる小さいものはアクロコルドンと呼ぶことがあります。

  • 脂漏性角化症(老人性疣贅、イボ)

    中高年以降によくでき、60際以上ではほぼ必ず出現するようなものです。紫外線と加齢現象が原因で、皮膚表面が固くなり、盛り上がった茶色いシミのような病変です。顔やこめかみ、首周りなどによくできます(紫外線が原因のひとつであり、露出部にできることが多いです)。

  • 基底細胞がん

    顔面によくできる皮膚がんで、最も頻度の高いものです。ほくろと似ているものがあり、皮膚生検なども検討しながら、しっかりと見分けていきます。手術的に完全に切除する必要があり、場合によっては総合病院・大学病院に紹介となることがあります。

  • 悪性黒色腫(メラノーマ)

    転移しやすく、命にかかわる皮膚がんのひとつです。発見次第、迅速に治療を行うことが重要です。足の裏にできることが多いです。もし診断された場合は、速やかに大学病院やがんセンターなどを紹介させていただきます。

ほくろの治療法

ほくろのサイズや部位から、日本形成外科学会形成外科専門医のもと最適な治療法を選択します。 当院では、炭酸ガスレーザーもしくは高周波メスを用いた治療を行います。

*保険診療の場合は、形成外科的にこだわった手術治療として、皮膚のしわに沿って切開を行い、真皮縫合(皮膚の下で溶ける糸で深い部分を縫合)と表皮縫合を行います。

ほくろの手術・治療に関するQ&A

ほくろはがん化することはありますか?

一般的なほくろは、そのほかの皮膚とがん化する可能性は同じです。ほくろはきちんと診断することが必要です。

いぼやほくろはどれくらい通えばいいですか?

いぼやほくろは1回の治療で取り切れます。約1,2週間後に抜糸が必要になります。

ほくろの治療は保険が効きますか?

ほくろにより何らかの症状がある場合に保険適応となります。

  • まぶたにあって視界の邪魔になる
  • ひげを剃る時に引っかかる ・洋服を脱ぐ時に引っかかる
  • 顔面を洗う時に爪があたって血が出ることがある

等の場合は保険適応となります。

*完全な美容目的の場合は保険がきかず、自己負担になります。

目の近くにほくろがありますが取ることは出来ますか?

可能です。目の近く手術は日本形成外科学会形成外科専門医が得意とする部分のひとつです。

痛みはありますか?

局所麻酔を行いますので、治療中は痛みはありません。麻酔薬を注入する時に少し痛みはあります。極細の針を用いながら、痛みを最小限にすることを目指しています。

傷あとは残りますか?

ほくろを治療した場合は、わずかですが傷跡は残ります。全く傷跡をなくすということは不可能ですので、傷跡を最小限にすることを目指すのが我々のこだわりです。

1度の施術で取っていただけますか?

基本的には治療は1つあたり1回の手術で終了します。ほくろの数がきわめて多い場合は、何度かに分けて治療を行います。保険診療の場合、月に1回1箇所の治療を原則としております。

治療後に飲酒や運動することは出来ますか?

手術後は3日間は控えていただたほうが望ましいです。可能であれば1週間程度控えると良いでしょう。

治療後に入浴することが出来ますか?

手術後は、翌日からシャワー可能です。湯船につかるのは、抜糸後が望ましいでしょう。

手術後に注意することはありますか?

傷を清潔に保ち、テーピングを行うなど、傷にテンションをかけずに紫外線から守ることも重要です。

治療後再発することはありますか?

再発しないように切除いたしますが、最小限の切除を行いますので、ごくまれに再発することがあります。万が一再発してしまったと考えられる場合は、再診で医師の診察をお受けください。

ほくろのレーザー治療の料金

レーザー治療を複数箇所ご希望の場合、各大きさごと別々で合計します。

直径2mm未満 10,000円(税込11,000円)
直径2〜5mm 15,000円(税込16,500円)
直径5〜10mm 20,000円(税込22,000円)
直径10〜20mm 30,000円(税込33,000円)
直径20〜30mm 40,000円(税込44,000円)